2011年10月17日月曜日

神戸市教育委員会の食材の放射能についての考え方(9月時点の公式文書)

神戸市教育委員会の食材の放射能についての考え方

平成23年9月

1.地産地消の推進
学校給食で使用する食材は、地産地消を基本に、市内産・県内産を優先し
て使用しているところである。
幸いに神戸市や兵庫県は、多様な農業地域を抱えているので、米をはじめ
多くの生鮮野菜や地産地消古手よる食材が使用できるが、量的・季節的に県内
産でまかなえないときは、他県の食材を使用することになるのが現状である。

2.主食・牛乳について
毎日たべる「主食」のうち、 「米」は全て神戸市の北区や西区やでとれるキ
ヌヒカリを使用している。 8月からは新米について兵庫県内で放射性物質(ヨ
ウ素131、セシウム134、セシウムー137)のモニタリング調査も行われると聞
いている。
また、 「パン」の原材料である「小麦」は、 (財)兵庫県体育協会が県下の小
麦を一括入札しており、現在のところ全てアメリカ・カナダ産を残留農薬の検
査を行った上で使用しているところである。
「牛乳」については、兵庫県産を中心に九州産・北海道産が殆どを占めてお
り、放射能検査を経て安全性を確保された生乳のみが乳業会社に送られ、学校
給食用牛乳として提供されている。

3.牛肉について
汚染稲わらで問題になった牛肉については、業者に対し個体識別番号により
汚染わらを給与された固体でないか、点検して納入することを義務付けており、
また、個体識別番号は教育委員会及び(財)神戸市体育協会に提出し、そこで
でもチェックし、安全を担保することとしている。
4.産地情報
なお、学校給食食材の産地情報については、 9月から神戸市及び(財)神
戸市体育協会のホームページで公開している。
5.保護者への対応
放射能汚染の不安から弁当持参を要望する保護者に対しては、神戸市教
育委員会の方針について説明し、理解を得るように努めるが、それやも弁
当持参を希望する保護者に対しては、弁当持参を認めるよう学校に指示したところである。

6.国の規制について
また、現在、原子力災害対策本部の指示により、長野県~青森県にかけて
の17都県では、市町村単位で「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」
に沿って野菜類、乳、水産物、牛肉、卵等が検査され、暫定基準値を上回る
食材は出荷制限がなされている。
また、放射性ヨウ素の場合は、1週間ごとに検査し3回連続で基準数値以下、
また放射性セシウムの場合は、 1市町村あたり3箇所以上、直近1ケ月以内の
検査結果が基準数値以下の場合でなければ解除しないこととなっている。
また17都県以外でも例えば兵庫県では、給食でも使用している西区岩岡産
のキャベツなど生鮮野菜の検査を行ったほか、他の野菜や米の検査も行ってい
るように生産段階での検査体制が整ってきている。

7.放射能検査について

(1)基本的な考え方
放射能検査については、給食などの下流で行うよりも、生産や流通段階の
できるだけ上流で行うことが望ましいと考えている。また、仮に放射能検査
を行うにしても、多種多様な食材数なので、効果的な検査体制をとるのは困
難であると考える。
こうしたことを総合的に勘案し、現在のところ学校給食独自での食材の検
査を行っていない。

(2)今後の対応
しかし、一部の保護者で、給食食材-の不安感も根強くあることも事実で
ある。保護者の中には東北産や関東産の野菜等を拒否する方や国が定めた暫
定規制値に対する不信感を抱く方もいる。
また、保健福祉局では、ゲルマニウム半導体検出器を12月に導入され、神
戸市として市内で流通する食品について検査できる体制が整い、この一環で中
央卸売市場でも、関東・東北地方の農産物等で過去に暫定規制値を超える放射
性物質が検出されたものを中心に検査を行う予定であるので、現在、不安を持
っておられる保護者も安心されるではないかと考えている。
本市学校給食の生鮮野菜は全て中央卸売市場を経由したものを購入してい
ることから、保護者にはより一層め安心をしていただけるのではないか、と考
えている。
なお、中央卸売市場を通さずに購入する魚介類等について、検出器の処理
能力(1日に3-4件が検査可能件数)等も勘案し検討してまいる所存である。


すぺしゃるさんくす-nory555 さん-

0 件のコメント:

コメントを投稿