平成24年度学校給食食材の放射性物質検査(2012/04/
正直に申し上げて、遺憾です。
まず、
「児童が食べる毎日の給食1食分(パン・米飯や牛乳、 調理済の副食等を含むすべて)を、1週間分まとめて1検体とし、 毎週1回検査します。」
だったものが廃止となり、 万が一にも放射能が入っていた場合の総合摂取量把握ができない。
次に、
「神戸市中央卸売市場(本場、東部市場)等において、 厚生労働省が定めた「地方自治体における検査計画」 に示された17都県産の農作物、水産物を中心に、毎週1回、 市内の学校給食で使用する予定の食材1検体程度を検査します。」
だったものが、
1.17都県産の農産物・海産物等の食材を検査します。
(1) 中央市場を経由している食材、月4検体程度(月2回抜き取り)。
(2) 中央市場を経由していない食材(だし昆布・干ししいたけ・ こんにゃく・ゼリーなどを含む)、月1回1検体程度。
2.牛乳を学期に1回検査します(2業者)。
これまでも中央卸売市場の食材検査はされてきているので、 検査強化とは言えません。
また、中央卸売市場を経由していない食材については、 無数になること、 検査検体数が少ないことから統計上のサンプル条件にもならないと 思われます。
牛乳の検査については、学期ごと1回というのは、 それらが全て同じ生育条件の同じ牛から搾乳をすることはありませ んし、
どう考えても、検査をすり抜けるものの方が多いと思います。
マスコミ等において、「神戸市が食材放射能検査を強化」 と報道されておりましたが、これは強化ではなく、後退です。
2/2の国会審議にもあるように、 上流での検査が難しい現状からは、出口、 こどもの口に入る前に検査し未然に被曝を防止することが大切だと 考えます。
つきましては、神戸市教育委員会として、 給食の放射能検査の現状をどうお考えか、お聞かせください。
また、下記の規制科学からの考え方においても、 一日の摂取量は1bq未満とされるべきだと思いますが、
如何でしょうか?
最後に、神戸市学校給食をこどもたちの口に入る前、「食前」 に放射能検査をおこない、
少しでもこどもたちの夢、希望、未来、 笑顔を守っていただきますよう、強く要請します。
規制科学における有害物質基準値の決め方
実験動物で最小毒性量を求める。
最小毒性量から無毒性量への
外挿のために値を不確実係数「3」で割る。
実験動物とヒトの種間差を考慮するために値をさらに「10」 で割る。
ヒト内の個体差を考慮するために値をさらに
不確実係数「10」で割って規制値が算出される。
内部被曝の実験結果はないので、
パンダジェフスキー博士の報告を元に算出すると・・・
影響が確認された最小値5歳児の最小毒性量2bq/日を使って。
2bq/日 ÷ 3 ≒ 0.7bq/日
個体差を考慮する為に10で割る。
0.7bq/日 ÷ 10 = 0.07bq/日
まじめに計算すると一日の摂取基準量は0.07bq!
※規制科学 食材の残留農薬規制値などの基準値を
このタブンこの辺までは影響あるだろうと動物実験などの結果を用 いて規制値を設けるための科学。
※外挿(がいそう Extrapolation、補外とも言う): ある既知の数値データを基にして、 そのデータの範囲の外側で予想される数値を求めること。
※パンダジェフスキー博士の報告だと・・・
(S=生物化学的半減期、W=体重、C=一日の許容セシウム量)
乳児 S=9日 W=10kg C=約7bq
5歳児 S=38日 W=16kg C=約2bq
30歳 S=70日 W=60kg C=約5bq
50歳 S=110日 W=60kg C=約3bq
若いと代謝が早く、排出も早いので生物化学的半減期も短いが、 体重により許容が少ない。
年をとると、代謝が落ち込む為生物化学的半減期が長くなる。
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