2013年2月25日月曜日

神戸市からねこばいくの相方さんへのお返事(中学校給食とPM2.5問題)・・・2013/02/22

このたびは市長への手紙をお寄せいただきありがとうございます。
いただきましたご要望につきまして、下記のとおりお返事させていただきます。

1.中学校給食について
本市の中学校の昼食は、家庭からの弁当持参を基本としています。
しかし全国的には約8割を超える中学校で給食を実施していることや、近年にお
いては核家族化の進展、共働きの増加など社会環境の変化により、家庭での食育
が困難になりつつあることから、神戸市では、昨年2月に、学識経験者、保護
者、小・中学校長、市民など幅広い層からなる「神戸市立中学校の昼食のあり方
検討会」を設置し、中学校の望ましい昼食のあり方について議論していただいて
おります。
1月に開催した第5回検討会では、学校給食に関して、食育や健康増進、経済的困
窮対策、また、次世代を担う子どもを育てる子育て支援など様々な意義が認めら
れることから、「学校給食を導入することが望ましい」という結論で、ほぼ意見
の一致が見られました。
また実施方式について、自校調理方式と親子方式は、本市の小中学校の状況を踏
まえて、対象から外すことが現実的であるとしています。平成23年7月に実施し
たアンケートでは、中学生の昼食について、「家庭弁当」が良いとする方が、生
徒の5割、「中学校給食」が良いとする方が保護者の7割といった結果となり、
その一方で、約3割の保護者は、仮に学校給食が実施されても、家庭弁当を残し
て欲しいとしており、中学校昼食に関しては、実に多様な意見があります。
今後は、検討会の最終意見を踏まえ、実施方式等、実施に向けた詳細について、
引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。

ご質問いただきましたアップルゼリーの主原料(りんご)の産地は青森県です。
給食食材の産地情報については、月末に翌月分全ての食材の予定産地をホーム
ページ上で公開していますが、本市では毎日約86,000食分の給食を調理すること
から、食材の産地は多岐に渡る為、毎日、学校ごとに産地情報を公開することは
困難です。予定産地については、事前に出来る限り絞り込めるよう、今後も努力
を続けてまいります。


2.大気汚染と体育の授業について
報道等で中国からの微小粒子状物質による大気汚染の影響が報じられております
が、市民の皆様の健康で安全な暮らしを守るために、本市では大気汚染に関しま
して、「神戸市環境常時監視システム」を設置しております。
 このシステムは、集中監視方式により、環境および発生源の常時監視(365日
24時間監視)を行うものです。 集められたデータは、大気汚染状況の監視や光
化学スモッグの注意報など発令に役立てるなどの他、市民の皆様にも携帯電話、
ホームページ等から大気情報や注意喚起についてリアルタイムでお届けしており
ます。
 大気汚染防止法では、健康被害が生じるおそれがある場合として、汚染物質の
種類別に基準値(「環境基準の値」の数倍の濃度)を超える事態となった場合
に、都道府県知事が周知を行うこととされています。本市でも、現在、「光化学
スモッグ注意報」の連絡が入ると、屋外での体育等の学習活動を中止し、児童に
も注意喚起をするなど対応をしてきております。(例:光化学スモッグ注意報
は、1時間値に関する環境基準の値0.06ppmに対して、基準の値は0.12ppm)。
 問題になっております「PM2.5」については今のところ、この基準が設定され
ていませんが、環境省では、濃度が高くなった場合における注意喚起等について
平成25年2月中を目途に検討するとしています。
 ご指摘いただいている通り、今後、特に注視すべき問題でありますので、大気
の異常が確認された際には、素早い対処できるよう対策を進めてまいりたいと考
えております。

 貴重なご意見をいただきありがとうございました。また、お気づきのことがあ
りましたら、お聞かせいただきますようお願いいたします。


<所管課>神戸市教育委員会事務局
(1について)指導部健康教育課         ℡:078-322-5790
(2について)社会教育部スポーツ体育課     ℡:078-322-5803